愛をパワーに変えて
先日の保護犬ミーティングの獅子くんの様子記事の前に・・・
ご報告がございます。
もう、すでに、Dog's smileさんのブログでご存知の方も多いかと思います。
『もう悲鳴は聞こえない』(←クリックで開きます)
我が家の20代目預かりわんこの伊万里さん。

この度、うちの子としてお迎えすることとなりました。

ほごいぬミーティングの前日、10月31日(土)に、
お忙しい中*chico*さんたちにお越しいただき、
正式譲渡の書類にサインをさせていただきました。
ここに至るまでに、わたしの中では、たくさんの悩みと、葛藤と、
様々な思いがあり、やっと・・・やっと・・・の思いで長い時間を過ごしてきました。
少し長くなるので、記事いったん折りたたみます。
お時間ある時に、下記『続きを読む』をクリックしてくださいませ(*^_^*)
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
早くに*chico*さんの方では報告の記事を上げていただいていたのに、
こちらですぐに記事上げをできなかったのには、ひとつ理由がありました。
こちらのブログだけを見ている方なら、また普通にわたしたちを見ている方なら、
『夏に次男坊のこはくが亡くなって、それで空きができたから1頭迎えた』
そう思われるのではないかと思うと、どういう風に書けば良いだろうかと、
ずっと文章を考えていたからです。
単純に、プラスマイナス0ではないことを、どのように書こう・・・。
悩んだけれど、思っていることを全部書けばいいやとなったわけです。

伊万里の保護には、中継地点までわたしも同席させていただきました。
先に卒業したmomoakoさんちのコになった八雲(現・四温くん)と、獅子丸と伊万里。
我が家は一気にシーズーだらけになりました。
その間、結菜(現・モコちゃん)もいたなぁ・・・。
その中でも初めは3日間は顔を見れば悲鳴をあげていた伊万里。
でも4日目からは自分で近寄ってくることができ、不安だけど怖いけれど、
この人はたぶん大丈夫な人・・・そんな感じで少しずつ心を開いてくれました。
預かって3か月目くらいの時に、久しぶりにほごいぬミーティングが開催されることになって、
伊万里を連れて行きました。
今までミーティングの場が苦手だったコは何頭も見てきたのに、
伊万里のことはなぜか心配で心配でたまらなかったのを覚えています。
怯えようを目の当たりにして、できればもうあの場に連れて行きたくない。
そんな風に思っていました。

伊万里はどんどん可愛くなっていきました。
そしてわたしの伊万里への想いもどんどん大きくなりました。
ご縁が遠そうだから、シニアだから、そんな理由なのではなく、
わたしが伊万里を手放したくなかったのです。
何よりも、声がかかるのが怖かったのです。
伊万里に希望が入ったらどうしよう・・・
わたしはずっとこの不安を抱えながら、ブログに可愛い伊万里の写真をUPしたり、
伊万里のことを書くことに対して、自分の想いとの矛盾を常に感じてしんどかったのです。
『うちのコは2頭でいい』というのが、旦那の前からの考えです。
それもあって、誰にも伊万里への想いを打ち明けることができませんでした。

今だから言える笑い話。
悩みに悩みすぎて、スピリチュアルの先生に伊万里はずっとうちにいますか?
いつか希望が入って出ていきますか?と相談をしたこともあります(笑)
そんな悶々としながら月日は流れて・・・
7月になって、こはくの体調不良が続くようになりました。
時系列にツラツラと文章にすると、ものすごく長くなってしまうので、
簡単に箇条書きにします。
8月はほんとに壮絶でした・・・。
・8月初旬 こはく この頃からご飯を食べなくなる
・8月5日 伊万里 後ろ足を引きずるようになる
抱っこをすると痛がる 腰??
・8月6日 伊万里 病院
おそらく腰からだろうとのことで抗炎症剤と鎮痛の注射をしてもらう
・8月7日 伊万里 効いている様子がないので再度病院
違う種類の抗炎症剤と鎮痛の注射をしてもらう
・8月11日 こはく ほとんど食べない、水を飲むと吐く 病院
胃腸が動いていないと診断される 胃腸の動きをよくするお薬処方
この日から毎日点滴で通院開始
・8月12日 獅子丸 玄関から足を踏み外し、顔から落ちて顎を強打
・8月13日 獅子丸 顔を触ると噛みつこうとするので病院
痛み止めの注射と飲み薬を処方(→数日で快復しました)
伊万里 お薬聞いてる様子がなく、日に日にぐったり、息遣いも荒い
レントゲンを撮ってもらうが骨にも関節にも異常なし
おそらく神経からくるものか? 神経系の薬に変えて注射してもらう
こはく 同日夕方、入院
・8月14日 深夜 こはく 危篤状態 退院させ連れて帰る
・8月15日 伊万里 肛門が腫れあがっていることに気づき病院
病院へ到着すると同時に破裂 → 『肛門膿炎』と診断される
傷の中を洗浄、抗生剤の注射
こはく 夜に永眠
・8月28日 伊万里 お尻の別の場所が腫れあがりまた破裂する
抗生剤の種類を変えて飲み薬を処方してもらう
・8月31日 伊万里 抗生剤のお薬で良くなる傾向見えず
ぐったりで息遣いも荒い、横になって顔を上げられなくなる
入院
・9月10日 伊万里 退院
8月はほとんど動物病院へ朝も夕方も走っていたように思います。
本当ならば、お盆に旦那に伊万里を迎えたいと説得するつもりでした。
こはくのことがあって、それどころではなくなってしまいました。
退院した日の伊万里 ↓

伊万里は10日間の入院中、てんかん発作を起こし、
後ろ足が立たず歩けなくなりました。
環境の変化からのてんかん発作だと思います。
今から思うと、後ろ足を引きずるようになったのは、
お尻の違和感からだったのではないだろうか。
↓ この動画は退院した当日の夜に撮った動画です。
まだ引きずるように歩いていました。
1週間もすればしっかり歩けるようになっていました。
9月18日に1時間半かけて旦那を説得し、
翌日には*chico*さんたちに迎えたいので検討していただきたいとわたしの想いを伝えました。
退院の日、まだまだ緊張で張り詰めた伊万里を抱っこして連れて帰って来て、
リビングで抱っこした伊万里を下に降ろした瞬間、わたしに飛びついて来ました。
全身で喜びを表現して、尻尾ぶんぶん、何度も何度もわたしに体当たり・・・。
「なんでどっか行ったの!なんでひとりにしたの!淋しかった!わたし頑張った!」
そんな言葉を伊万里から聞いたように思えました。
時間がかかってでも旦那を説得しようと、気持ちが固まった瞬間でした。
伊万里にとっても、わたしにとってもこれが最良の選択だと、
自信を持って言える勇気をもらいました。

人は思うかもしれない。
前にも書きましたが、こはくが居なくなって、もう1頭迎えたのだと。
こはくが居なくなったのはマイナスです。
伊万里がうちの子になったのはプラスです。
でもプラスマイナス0ではないのです。
こはくがいなくなってぽっかりと空いた穴は、こはくでしか埋めることはできず、
伊万里はまた別の場所でのプラスであって、まったく別のものなんです。
こはちゃんが、伊万里のために席を譲ってくれた、場所を空けてくれた・・・
なんだかそれも違うのです。
こはくが今ここに居ないこと、いまだに「なんで?」って思います。
まだまだこはくのことを書くのはしんどいです。
できればここにこはくも一緒に居てほしかった。

*chico*さんのブログにも書いてくださっていたように、
こはくはわたしに勇気をくれたのかなぁと思っています。
こはくを失った辛さはまだまだ癒えないでいるけれど、
わたしにはまだ誰かを幸せにできる余力があるということを教えてくれた。
ボラ仲間のイヴママが、「いっぱいの愛がパワーとなりますように」と、
メッセージをくださって、なんだかその言葉にもしっくりきました。
やよい母さんとやよい父さんは、こはくが亡くなった時に、
「あんなにも犬愛に溢れている人はいない」と言ってくれました。
こはくが教えてくれた、こはくがわたしにくれた、
まぁるいまぁるいあったかい家族
忘れちゃいけない、なくしちゃいけない。
どんなマイナスの感情もすべてパワーに変えられるように・・・
伊万里とも、こはくと同じようにまぁるいまぁるいあったかい家族になってゆけますように。
今はそんな風に思って過ごしています。
長々と最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
また、新生トリオの様子を綴っていけたらと思います。
伊万里ちゃん、ようこそ。
末永く、よろしくね。
こはちゃん、見守っていてね。
お願いね。