続く攻防戦
なぜかこすものことだけを追い掛け回す了くん。
その後のおはなし。

了くんがこすもを匂いに行く
↓
こすもが怒る
↓
了くんが吠える
↓
わたしに怒られる
このサイクルが永遠と続くのです。
そのうちに了が疲れて寝るか、
半ば強制的に離れさす。
はじめは匂われるだけのうちは無視することができていたこすも。
了から離れようと走り去る時に、後ろ足を甘噛みされるようになってから、
了が近づくだけで怒るようになってしまったのです。
しまいに了のマズルに歯を当てるようになってしまい・・・

なぜこすもに怒られるのか分からない上に、
吠えることをわたしに止められるし、
このままじゃ、こすもも了もストレスだ・・・。
なぜ、了はこすもがいいのだろうか。
こすもとどういう遊びをしたいのか。
吠える → うるさい → 吠えることを叱る
これは違うなぁ・・・と気づく。
そもそも、こすもに怒られていることが分からないのに、
見えない聞こえない了に吠えるのをやめろと叱ることが間違っていました。
ここはこすもにちょっと頑張ってもらおうと、
対応を変えてみました。

了がこすもに近づく → こすもが唸る&噛み付こうとする
「こすも~、怒っちゃだめよー」
「我慢、我慢!!」
こすもをなだめてみた。

すんごい不満そうな顔でわたしを見つめてくるんですけどね・・・(苦笑)
こすもが怒らなければ、了も匂うだけで吠えないし、
鼻でつついたり、それ以上どうにかしようとしないのです。
お互い我慢できれば、お互いをほめる。
了がそれでこすもに飛びつたり、吠えたりしてしまった時は、
了が落ち着くまで、腕の中でホールドする。
あくまで押さえつけるとかではなくて、
「わたしに甘えたらいいよー」くらいの気持ちで。
こちらの気持ちって、ちゃんと伝わるのですね。
結構ストンと落ち着いてくれるようになりました。
結局、了くんは甘えたいのだと思います。
はじめからわたしがもっと広い心で、了と向き合ってあげれば良かった。
間違った叱り方で、了にストレスをためてしまうところでした。
わたしの一声がなくても、こすもがコントロールできるようになるまでは、
サロンワークで見ていられない時間は了をクレートにインさせるか、
こすもをサロンルームへ同伴させるかの方法で、現在様子を見ています。
特にいたずらがなければフリーの方がいいと思っていましたが、
ワンコによっては、落ち着ける場所を提供してあげることも必要でした。
どうしてもオフに切り替わらない時に、クレートにインさす方法も了には有効だったのです。
まだまだ発見がたくさん。
それはワンコにとってもだけど、
わたしにとっても、まだまだ勉強することはたくさんです。
ひとつとして同じ犬は居ないものね。
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