夢ものがたり
夢ちゃん、昨日の午前中、お空へ帰ってゆきました。
保護主のDog's smileさんより、記事あがっております。
『ありがとう。そして、ごめんね』
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ここ数日、次々に届く温かいコメントに、本当にありがたく思います。
本来ならば、おひとりおひとりにお返事を申し上げるべきところ、
本日の文章にて、まとめてのお返事にさせて頂く事、
どうかお許しください。
夢の訃報をもらった翌日の夕刻、
総本山へ冷たく動かなくなった夢に会いに行きました。
仕事で一緒にこれなかったお父ちゃんに、
夢が眠る姿をカメラにおさめて、
ブログにもUPしようと思っていたのですが、やめました。
夢が伝えたかったもの、教えてくれたもの、残してくれたもの、
ここ数日、考えていました。
先日の記事にお父ちゃんもみなさまにお礼の意を込めて
コメントを入れておりましたが、
彼も言う通り、夢はいつでも笑っていました。
保護わんこさんが我が家にチェックインすると、
数週間は表情がなく、徐々にその変化をみることができるのですが、
夢の場合、我が家に来たときから笑っていたのです。

せまいせまい窮屈な世界から、外の自由な世界へ助け出してもらい、
自分の意思で、自分の足で行きたいと思うところへウロウロとよく徘徊していました。
同窓生のうららちゃん、新くん、美月ちゃんと比べると、
早々にケージの外へよく出られるようになっていたのだと思うのです。
夢は自分の死期が近いことをなんとなく分かっていたのでしょうか?
残された時間を、めいいっぱい楽しむことだけを考えていたように思います。
夢はそんな日常を幸せだと感じてくれていたから、
笑顔でいてくれたのだと思うのです。
夢は幸せだったのです。
自分に言い聞かせているわけではありませんが、
Dog's smileさんのブログに、
夢が食べてくれないと記事になった日、
日本中のどれだけの人が夢のために動いてくれただろうか。
コーギー・食べない・栄養・・・
きっと夢に関するキーワードでの検索数が
それはそれは大きく跳ね上がっただろう。
夢はきっとそんなみなさまの温かいお気持ちを、
たくさんの愛を、ちゃんと受け止めてくれていたように感じます。
とてもとても穏やかな、優しい微笑みのままの寝顔でしたから。
Dog's smileさまの温かい手で救い出される日までは、
とても辛い日々だったかもしれない。
でも、自由を手に入れた夢は、きっと間違いなく幸せだったに違いない。
我が家ではずっと笑顔でいてくれた夢ちゃん。
だから亡骸の写真はここにはUPしません。
わたしのブログ内には夢の笑顔しか残したくないと思ったから。
夢が伝えたかったこと・・・『尊い命』
今を生きる犬は、明日のことなんて考えていません。
今を精一杯生きようとしている犬だからこそ、
その命の重みも感じることができるのだと思うのです。
今日元気でも、明日何があるか分からないのは、
人もわんこも同じで、
だからこそ、1分1秒を無駄にせず、
今できることを、できるときに、精一杯やらないといけない。
10年間、とても辛い日々だったからこそ、
自由になれた数日を、精一杯生き抜いた。
だから夢は強かったんだ。
命は尊いと思うからこそ、
そこに愛する心が生まれ、
愛してもらえる幸せを感じ、
満ち足りた日常を送ることができる。
わたしは夢にそんなことを教わったように思います。
夢から伝わった思いは、人によってそれぞれだと思いますが、
きっとそれはどれも間違ってはいないと思うので、
夢から感じ取ってもらえたことを、
どうか、たまにでもいい、
こんな風に強く優しく生き抜いた夢のことと一緒に、
時々思い出していただければ、わたしも嬉しいです。
夢は間違いなく、我が家ではダントツ忘れられないわんこになりました。
夢はきっと、幸せでした。
そして、わたしも幸せでした。
それが、とっても儚き、夢ものがたりな1週間だけだったとしても。
とてもとても貴重で濃い1週間でした。
これもひとつの良い経験であったと思いたい。
我が家を夢の預かり先に選んでくださった、
*chico*さん、オットさん、ありがとうございました。
ずっと見守ってくださったみなさま、
温かい励ましのコメントをくださったみなさま、
拍手で感動をくださったみなさま、
全ての方に感謝いたします。
ありがとうございました。
ブログの右側『幸せになった仔たち』に、
夢の写真を載せることができなかったのは残念ですが、
夢のためにも、こすこは家、前に進みます。
今できることを、できる時に精一杯。
夢ちゃん、天国で「あたし、夢だよ!」って自己紹介するんだよっ。