犬の気持ちを考える
先日からお預かりしているAちゃんとこの、ひめちゃん&とのくん。
お泊まりしてもらうにあたって、心配だったのはやはり翼くん。
自分のテリトリー内に慣れない人やわんこが入ってくると、
警戒して爆吠えします

過去にシャンプーで八兵衛くんが来たときもそうでした。
過去記事はコチラ

ひめちゃんに対しては翼は無反応です。
シーズーだからなのか、女の子だからなのか・・・。
ちょこちょこ動く黒い物体(=とのくん)が気になって仕方がないのでしょうね(苦笑)

翼が爆吠し続けるままでは、とのくんも、翼も、
他のコらにもストレスになるので、
良い機会だと思って、ちょっくら翼と向き合うことに。
はじめは「うるさい!」「ハウス」「NO!」などの、悪く(?)言えば威圧する方法。
翼の中でわたしとはちゃんと主従関係を築けているので、
ハウスのコマンドには嫌々ですが行動します。
だけど吠えは止まらない。
この方法で翼を制止しようとすると、お口が出そうになります。
主従関係が築けているわたしにお口が出るということは、
何か違うということなので、犬の気持ちになってみた。
犬が吠えるということには何かしら理由があるわけで、
翼にとったらテリトリー内に不審者が入り込んできたのを
みんなに知らせて、守ろうとする警戒吠えなわけです。
それを頭ごなし「NO!」と怒ると、そりゃあ翼にとったら
「なんでやねん!」ってなるわけです。
とりあえず翼にリードをつけて、とのくんに対して吠えたら、
わたしの横につけさせました。
マズルコントロールができると一番良いのですが、
翼の場合、マズルをつかむことでお口が出ることもあります。
マズルコントロールは、しつけの中でも実は難易度が高いのだそうで、
容易にしないほうが良いのだとか。
なので自分の方にグイッと引っ張りながら、
ただジッと目だけを見て、「大丈夫、静かに。」となだめる様に言います。
翼はこれだけで、ストンと落ち着き、吠えることもぴたっと止まります。
止まって落ち着いたら、「良い子、良い子だね」と撫でてほめてやります。

これを何度か繰り返すだけで、リードがなくても、
「つーたん、大丈夫。静かに。」と優しく言うだけで、
自分からわたしにくっついてきて、落ち着きます。
30分もかかりません。
これだけで、とのくんと翼は同じ空間の中で、
ぐっすりお昼寝できるようになりました。
間違っても、とのくんを抱っこして、翼にハウスを命じたりすると、
余計逆効果なんだと思います。
どっち側について考えてやるのかが大切なのかな。
しつけに困った時、わたしは極力犬の気持ちになることを心がけています。
犬は大好きな人を守るために、従順な思いをベースに
行動しているのだと思います。
なのでほめるときにおやつなんて要らない。
良い子だねぇ~って、いっぱい抱擁して撫でてやるだけでじゅうぶんなのです。
おそらく来客のチャイムの音に反応してワンワン吠えちゃう場合にも有効だと思います。
吠える犬を落ち着かせてから応対することになるので、
お客様には少々待ってもらわないといけませんが・・・。
外でチャイムを鳴らしてくれる役割の協力者を得て、
コマンドを入れる機会を作るのも良い方法かもしれませんねー。
わんこの吠えに困っている方、一度試してみてくださいー。
あくまでも自論なので、全てのわんこに適用するとは言い切れませんが・・・。
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